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【押切もえ】連作短編集『永遠とは違う一日』で山本周五郎賞を逃す…

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押切もえ│「もっと良い作品が描けるようにまた頑張りたい」

 

こんにちは
管理人Pです。

 

5月16日、
“純文学の新鋭作家”に贈られる、
第29回三島由紀夫賞には
元東京大総長・蓮實重彦の
『伯爵夫人』、

 

そして
“すぐれて物語性を有する
新しい文芸作品”に贈られる、
第29回山本周五郎賞には

 

3度目のノミネートにして
湊かなえ『ユートピア』
が選ばれた。

 

「直木賞」「芥川賞」と並ぶ
権威のある文学賞で
「山本賞」は「直木賞」と
ノミネートが重複することが多い。

 

現在の選考委員は
石田衣良、角田光代、
佐々木譲、白石一文、
唯川恵の各氏。

 

賞金は各100万円で
贈呈式は6月24日、
都内のホテルで行われる。

 

山本賞候補となり注目された
モデル・押切もえ
『永遠とは違う一日』
最終選考まで残ったものの、
僅差で受賞を逃した。

 

選考委員の
佐々木譲さんによると、
選考委員の間では

 

「文芸の世界でないところから
やってきている方なのに、
非常にうまい。
巧みな構成は2作目で大変なもの。
きちっとした文学になっている。」

 

と、高く評価され、
投票では受賞作と
ダブル受賞にできないか
との声もあったが

 

山本周五郎賞の規定上、
ダブル受賞にはできず、
湊氏の1作品に絞ったと説明。
惜しくも落選した押切は

 

「審査員の方々の評価が
とてもあたたかく
本当にありがたいです。
もっと良い作品が描けるように
また頑張りたいです。」

 

とのコメントを発表した。

 

押切は10代でデビューし、
日本のトップモデルとして活躍。

 

華やかな舞台に立ちながらも
常に自身のモデルとしての資質
疑問を抱いていたという。

 

そんな中で、心の支えが
文学との触れ合いだったという。

 

1990年代ティーン雑誌に
読者モデルとして
登場し始めた頃の押切は

 

こんがりと肌を焼き
ルーズソックスをはき
千葉県内の自宅から
渋谷へと繰りだす女の子。

 

バッグの中に太宰治
『人間失格』が入っていた
ということを除いては
どこから見ても
普通の女子高生だった。

 

「小説の文章と向き合うと、
心のこんがらがった糸が
ほどけていくような思い
がありました。

 

思春期の時の家族や友達との悩み。
本は、これに答えをくれるもの
だと思いました。

 

電車に乗るときには
文庫本を持ち歩くのが習慣でした。

 

中でも太宰治には
しびれるような感じがありました。」

 

と話す押切は
幼少の頃、両親は共働きで
留守番をしながら
読書の習慣が身についた。

 

童話が好きで
小学校高学年の頃
宮沢賢治の自然描写にはまる。

 

高校に進み、ライトノベル、
恋愛・推理小説、
『スラムダンク』などの
人気漫画と、幅広く読んだ。

 

高校でコギャルと呼ばれても
心に最も残ったのは
『人間失格』など太宰作品。

 

「プロのモデルになるまでに
挫折を繰り返した自分と
転落していく主人公の男を
重ね合わせていたんだと思います。」

 

モデルを目指すにしては
“欠陥”というスタイル。

 

 

 

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さらに
“臆病、諦めが早い、人見知り”
と自認する性格。



 

常に自分の資質に悩みながら
モデル業を続ける心境を

 

2009年新書にまとめたのが
『モデル失格』
16万部を超えるヒット作となる。

 

「モデルの仕事だけでなく
書くことで、飾らずに
自分を表現すると
今までとは違った反応が来るのが
うれしくて…。

書くことは
ネガティブな経験も
生かせることなんだな、、

と楽しさを知りました。
それがストーリーを書いてみたい
という気持ちになっていきました。」

 

そして13年にモデルとしての
自身の体験を題材にした
初の小説『浅き夢見し』を発表。

 

予想以上の反響があり、
執筆への意欲は
さらに高まっていく…。

 

第2作となる今回は
6編が緩やかにつながる
連作短編集。

 

登場するのは
気まぐれでわがままなモデルに
振り回される女性マネジャー、
腐れ縁に悩むスタイリスト、
スランプに悩む画家、
アイドル歌手として活動する高校生…。

 

一見華やかに見える
世界に生きる女性たちが、
理想と現実の狭間で
自らの才能や人間関係に苦悩する姿が
生々しく描かれている。

 

「私は永遠の幸せへの
憧れがあったんですが、

作品で描きたかったのは
そうではなく日々のうれしいこと
愛おしいこと。

その喜びを大切にしていきたい
という思いを
タイトルに込めました。」

 

登場人物をリアルに描くため
20人以上に
複数回会い取材したという。

 

作品の中では
LGBT
(性同一性障害などの性別越境者)
に悩む人々の心情も描かれている。

 

押切の身近にも
この悩みを抱える人
が多かったことから
問題意識の一つとして作品化。

 

「取材で悩む方々と接しましたが
これを表現するのは
なかなか難しかった。

でも読んで下さった
LGBTの方からは

『泣きました』
『もっと頑張ろうと思った』
と言われ、
とてもうれしかったです。」

 

と話す。

 

また押切は
小説を書き始めてから
読書量がは格段に増え、
図書館にも
頻繁に通うようになったという。

 

最近特に好きなのは
角田光代、川上弘美、
宮本輝らの作品。

 

多忙な中で、読書に励んでいるが
ロッテの涌井秀章投手との恋愛も
順調とのことで

 

いずれは野球選手を主人公に
スポーツ小説も書くか、
という質問には

 

高校野球も好きで
ドラマがあるなと思うが
描くにはすごい取材しないと…
と、今のところ
書く予定はないようだ。

 

少し前、
角田光代さんのボクシング小説
『拳の先』を読んで
すごく感動したという。

 

おっとりしたキャラクターだが
作品には迫力があり、
熱気が伝わってくるようで

 

こういうこともできるんだと思い
書くテーマに終わりはない、
とした。

 

山本賞については、

 

「周囲から
あまり期待しないようにと
念押されてますので(笑い)。

ノミネートされたと聞いた時は
うれしくて、
心がフワーッとしましたけど
冷静に待ちます。

ニュースで取り上げていただいて
小説を書いていることを
知られたことがうれしかったです。」

 

と、発表前に言っていた押切。
今回は0.5差で受賞を逃したが、

 

書く楽しさ知った今、
次回作にも
多くの期待が寄せられている…。

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